HMBは腎臓に影響がある?副作用や気をつけるべきこと

2018.08.04

最近インターネット広告を中心に注目を集めているHMB。

飲み続けることで腎臓などの機能の低下につながることはないのでしょうか。

筋肉が付く、プロテインの20倍の効果がある等、にわかには信じがたいような情報もあるこのHMBですが、実際の効果はどうなのでしょうか。

そこで今回の記事では副作用などについて解説していきます。

是非読んでみてください。

HMBの効果や摂取方法についてなどの基本的な情報はこちらの記事を参考にしてください。
HMBはどんなサプリ?応用的な効果と正しい摂取方法

HMBは体にどんな副作用がある?

悩む男性
次に、HMBの副作用について検討していきます。

副作用についても各サイトを検索してみると色々と言われていることがあり、どれが正しい情報なのかがわかりにくくなってしまっています。

そのため、当サイトでわかりやすくまとめてみました。

内臓に負担がかかる?

HMBには、「筋肥大の増大」、「筋損傷の回復」、「加齢による筋肉減少の予防」、「脂肪量の減少」の4つ効果があると言われており愛用されている方も増えてきました。

増えてきたからこそ、リスクが無いのか心配になっている方もいるのではないでしょうか。

まず、HMBを摂取することで、肝臓や腎臓に負担がかかるのではないか、リスクがあるのではないかと言われています。

これに関しては、必要な摂取量を守って摂取をする限り問題はないでしょう。

おそらく、肝臓や腎臓に影響が出ると言われている理由は、HMBはプロテインと同義に扱われ、誤解されている部分があるためだと思います。

プロテインの過剰摂取は、肝臓や腎臓に負担を掛けるとされており、腎臓結石の原因になると言われています。

ですが先ほどの解説した通り、HMBはプロテインとは異なるサプリメントですので、過剰に摂取しない限りは問題ないでしょう。

また、HMBはもともと人間の身体でも生成される物質で、1日あたり、0.2~0.4gが合成されており、過剰に摂取しても分解され体外に排出されてしまうので、特に健康面には影響はない物として考えられています。

なぜこのような噂があるのか?

そもそもなぜ、HMBやプロテインなどの類には腎臓や肝臓などに負担がかかるといった噂が流れるのでしょうか。

その理由は、1948年に、ミネソタ大学のThomas Addisが「タンパク質の大量摂は腎臓にダメージを与えるのか?」に対して、「腎臓への過負荷は腎臓に長期的なダメージを与える」という報告をして以来、このテーマ自体が約70年にわたって議論されているようです。

しかし、いくら高名な研究者であっても、科学的な根拠をもって答えることができていないため、科学的根拠はないのです。

なぜ研究によって科学的に証明することができないのでしょうか?

それは、大量のタンパク質を摂取する被験者と通常量を摂取する被験者に分けて長期的な効果を計測する必要があるため倫理的な問題があるのです。

結果、現状証明することができないとされています。

とはいえ、どんな成分でも過剰摂取は推奨されていないので容量を守って飲むのが良いでしょう。

HMB摂取に際して気を付けること

HMBは薬ではなく、サプリメントすなわち健康食品ですので、これといった副作用はありません。

しかし、HMBサプリメントは、商品によってさまざまな栄養素が配合されていることから、それらの栄養素もしっかり確認してから摂取する必要があります。

HMBサプリメントに一緒に配合されているもので多いのが、クレアチン、BCAA、アルギニン等です。

また、ビタミンが添加されているものも多くあります。

上記の栄養素は特段体に害を及ぼすものではありませんが、アレルギー体質を持っている人は注意して摂取しましょう。

製造場所は安全か

HMBは現在多くのメーカーから販売されており、有名なニュートリションメーカーから聞いたことのないメーカーまで幅広く販売されています。

今でもどんどん新しいメーカーからHMBが販売されており胡散臭いものも数多くあります。

そこで、HMBを購入する際のポイントとして、まずは日本国内の工場で製造されているかどうかを確認しましょう。

また、アメリカやヨーロッパのメーカーの製品に関しては、日本国内のスポーツやボディビル競技で使用が禁止されているような成分が入っている可能性がゼロとは言えません。

ドーピング検査のある競技を行っている選手は、安全性が確保されている日本国内で製造された製品を購入するようにしましょう。

とはいえ、過剰摂取は控える

HMBの副作用は確認されていませんが、タンパク質の取り過ぎは腎臓や肝臓に負担をかける危険性もあると言われているように、HMBの取りすぎには十分注意しましょう。

何度も言うようですが、重要なことは、どんな栄養のあるものでも決められた摂取量以上に体にとりいれることは体に負担がかかる可能性があるからです。

万が一HMBを服用することで病気などを発症し異常が現れるようであれば、医師に相談することも大切です。

HMBの腎臓など体への影響まとめ

以上、今回のこのページでは、HMBの効果や噂について解説してきました。

HMBに関しては今後もあらゆるメーカーから販売されることが予想されます。

各メーカーともに、有名人やスポーツ選手を広告塔に起用し、筋力アップやダイエット効果があるとされ高い効果を謳っていますが、商品を買うにも選ぶのは自分です。まずは今回解説した本当の正しい情報を自分自身でしっかり理解したうえで、どの商品が正しい情報を伝えており、一方でどの商品が不正確な情報を伝えているかを判断できるようになることが大事です。

また、表現にも微妙な部分が多いのもHMB商品の特徴です。

2000㎎配合と記載があると、ついついHMBの量が大量に見えますが、実際には2gですので、1日の目安摂取量の3gに届いていません。

こうした部分もしっかり把握したうえでHMBを摂取し、最大の効果を得れるようにすることをおすすめします。