プロテインで筋肉がつく?その効果や副作用について
2018.07.04
プロテインという言葉を聞いて、どのようなイメージがあるでしょうか。
筋肉ムキムキの男性が飲むイメージが強いプロテインですが、現在の筋トレブームによって、少しずつその認識は広まりつつあります。
しかしまだまだプロテインの機能に関してはよくわからない人が多いと思います。
そこで今回の記事では、プロテインの高価や副作用について解説していきたいと思います。
プロテインの効果について
プロテインの効果についてはしばしば、「飲めば筋肉が付く」というイメージを持つ人が多くいます。
では、実際にプロテインを飲むだけで筋肉はつくのでしょうか。
また筋肉以外にも効果はあるのでしょうか。
プロテインは筋肉の材料
プロテインと筋肉は密接な関係にあり、筋肉はアミノ酸が結合したタンパク質から構成されています。
しかし、ただ単にプロテインを摂取しただけでは、筋肉は大きくなりません。
よくプロテイン=筋肉増強剤という考えを持つ人がいますが、これは完全な誤解で、筋肉は筋トレなどの運動の結果刺激を受け、そこにプロテインをはじめとする栄養素を与えることで筋肉が修復され、大きく成長していくという流れになります。
運動とともにプロテインを摂取すれば筋肉が成長し、それにより代謝もアップしますので、体脂肪が燃えやすいダイエットに適した体質になることが出来ます。
プロテインのその他の効果
プロテインは筋肉の材料となる他、髪の毛や肌・爪の健康も維持する機能を持ちます。
プロテイン(タンパク質)はアミノ酸の結合したものであり、髪の毛や肌もアミノ酸から構成されています。
ですので、プロテインを摂取することにより髪の毛のツヤやハリ、丈夫な爪などを作ることが出来ます。
その他にもタンパク質は、内臓や血液、骨の材料にもなり、体にとって欠かすことのできない重要な栄養素といえます。
プロテインというとトレーニングを行う人だけが飲むものというイメージがありますが、運動の習慣がない人にも是非飲んで欲しいサプリメントといえます。
日本人、その中でも特に女性はタンパク質が不足していると言われています。
肉や魚を毎日食べることは難しくても、プロテインであれば簡単手軽に摂取可能です。
プロテインに副作用はある?
上記で紹介したように、プロテインには人間にとってプラスとなるような効果がたくさんありますが、ではデメリットとなるような効果もあるのでしょうか。
プロテインは薬ではない
まず、プロテインはサプリメントというくくりに分類され、薬ではないので、明確な副作用というものはありません。
しかし、やはりサプリメント(食品)であっても、過剰な摂取により体に不調をきたすことはありますので、容量は注意しましょう。
基本的には、筋肉を付けたい人の場合、1日のタンパク質摂取量は体重×2gとされます。
つまり、体重60Kgの人は1日に120gのタンパク質の摂取が必要になるということです。
この量をすべてプロテインから摂取しようとするのは、若干過剰であるといえます。
ですので、まずは食事からのタンパク質摂取を意識し、そのうえでプロテインを飲んで補うという形を摂りましょう。
プロテインの摂取によりお腹を壊しやすくなる
プロテインの中でもっともメジャーなプロテインは、ホエイプロテインという牛乳を原料としたプロテインになります。
牛乳を原料としていることから、乳製品を摂取してお腹を壊してしまう人は、ホエイプロテインでもお腹を壊す可能性があります。
これは、牛乳に含まれる乳糖という成分が原因で引き起こされるもので、乳糖に対する耐性が弱い人はお腹を壊しやすくなってしまいます。
そういった人の場合、乳糖を可能な限り排除したホエイプロテインとして、WPI(ホエイプロテインアイソレート)というものがあります。
価格は通常のホエイプロテインよりも高くなりますが、お腹が心配な方はこちらを選択するか、もしくは大豆を原料としたソイプロテインを飲むようにしましょう。
プロテインによる臭いの問題
ホエイプロテインは動物性のタンパク質ですので、これをたくさん飲むことにより、悪玉菌が腸内で繁殖します。
動物性タンパク質は悪玉菌にとっては格好のエサになり、これを食べた悪玉菌がどんどん増えていくということになります。
これにより、汗が臭ったり、体臭、おならが臭くなるという問題が生じます。
こうした問題に対しては、日ごろから食物繊維が豊富な食材を食べたり、乳酸菌の入った食品を摂取することが大事になります。
また、適宜整腸剤を飲んでおくとプロテインの吸収もよくなり、悪玉菌の量を減らすこともできます。
まとめ
以上、プロテインの効果や副作用について解説してきました。
プロテインは筋肉の成長はもちろん、健康な体を維持するためには欠かせない栄養素です。
プロテインに限らず、どんな栄養素も過剰に摂取すれば何らかの異常は生じますので、決められた容量を守って正しく摂取するようにしましょう。
繰り返しになりますが、プロテインはあくまでもサプリメントです。メインの栄養素は食事から摂取し、足りない部分をプロテインをはじめとするサプリメントで補うという意識を持つようにしてください。